ここ一ヶ月ほどWindows InsiderのSlow RingでWSL2を使ってます。WSL2に乗り換えたときに遭遇した問題等は以前記事に書きました。
Hyper-VからWSL2へ乗り換えた - masa寿司の日記
その後、一ヶ月ほど利用して便利に使えてはいますが、細々と問題が起きてもいます。
- (スリープ後などに?)WSL2上から外部ネットワークにつながらない
- WSL2上から外部ネットワークは見えるがWSL2上のdocker containerから外部ネットワークにつながらない
- ネットワークはつながっているけどなぜかDNSでホスト名が引けない
- Docker for Windows で WSL2 backend使うとCPUファンがずっと回りっぱなし
- WSL2でLinux版のdocker使っていれば問題なし
- (スリープ後などに?)時間が同期されない
今回はこういったトラブルに遭遇したときにどうやって解決策を調査したかについてまとめてみます。
(現時点での)公式情報源
私が普段よく利用する公式情報源は以下のとおりです。
- 開発チームブログ
- Release notes
- 不具合報告などのissue report
Release notesを見るとわかるのですが、GitHub上で管理されているIssueが参照されています。つまり、これが公式に開発チームに利用されているissue管理システム(の少なくとも1つ)だということがわかります。よって、なにかおかしい挙動があって調査したくなったら、上記の microsoft/WSL
の Issues を見ることになります。WSL2が主に開発者向けツールということと正式リリース前ということもあり、検索するとStackOverflowよりも先に上述のGitHubプロジェクト上のissueが見つかるという状況です。今後はどうなるかわかりませんが、当面トラブルに遭遇したら日本語で情報を見つけるのは難しく、英語で検索して必要な情報を見つけるということになるのではないでしょうか。Issueもだいたい常に1000前後あり、重複しているものや放置気味のものもあるので、アクティブなissueを見つけるのも結構大変です。
という状況なので、20H1で正式リリースとなっても自力解決する力量が問われるケースは出てくると思うので、移行を考えている方は既存の環境としばらく併用した上で決断するほうがいいかもしれません。