気になった記事・ニュース(2020/07/13-2020/07/26)
今回は二週間分です。4連休あったので(言い訳)。
AWS QuickSight マルチテナント対応
以前から3rd-party向け、つまりAWSアカウントを持っている企業がその顧客に対してQuickSightを使ってBIツールを提供する方向の機能実装が見られましたが、今回の機能追加でQuickSightだけで3rd-party向けの提供が可能になったということのように読めます。それまではIAMアカウントを個々の顧客に発行するとかいう方法しかなかったような(記憶が曖昧)
AWS LightSail CDN
どんどん機能追加されていって個人プロジェクトはおろか業務用でもシンプルな構成だったらEC2よりLightSail使った方がいいんじゃないの、というくらい機能が増えているLightSailですが、今度はCDNも導入されるようです。ドキュメントはすでに公開されていますが、料金プランのほうにはまだ反映されてなさそうに見えます。
AWS CDK Pipelines
サンプルはLambda functionをデプロイするというシンプルなものですが、マルチアカウント対応についても示されているところが好感持てますね。
fingerprinting防止?それとも...
一ヶ月以上前のニュースなんですが、取り上げてなかったような気がしたので。
Apple said this week that it declined to implement 16 new web technologies (Web APIs) in Safari because they posed a threat to user privacy by opening new avenues for user fingerprinting.
Mozillaも実装しているAPIは少ないと言うことでプライバシー関連の懸念というのはちゃんとした理由に見えますが、一方でiOSアプリの優位性を保ちたいだけなんじゃないの、という声もあるようで。
さながらベースアップ?
IT系のメガベンチャーは近々給与レンジが一気に上るかもしれないです。もともと数年で転職する人が多い業界ですが最近は転職ではなく独立する人が増えてきているのを観測しています。。今後は給与レンジを引き上げないと優秀層の採用が厳しくなりそうな予感がします。
— たろ丸 (@tenche1204) 2020年7月17日
エンジニア職だけの話かもわかりませんし、「独立」がフリーランスなのか起業なのかもよくわからないですが、少なくともウェブ業界のエンジニア界隈ではコロナな状況でも人の動きが依然と比べて劇的に変わったという話はまだ効かないので、従来路線が継続してるとこういうことになるのかなという気もします。
でも、どこかで独立する人は頭打ちになるでしょうし、9月・10月当たりで3,4月に閉店や廃業を決めたところの倒産ラッシュなどが来るという予想もあるので、ちょっと先が読みづらいですよね。それでも、人材供給が細いままというのは相変わらずでしょうが。
あなたのChrome Extension 買い取ります
Hmmm pic.twitter.com/7YKOJ8JFY2
— Dan Abramov (@dan_abramov) 2020年7月18日
ちゃんと拡張機能のページに提供元Facebookって書いてあるのに挑むのはいい根性してますね(自動的に送ってるんでしょうが)。
React Developer Tools - Chrome ウェブストア
ホチキス外せる書類スキャナーロボット
Ripcordのロボットによって、ホチキス留めされた書類の取り外しを含め、印鑑票を人手の介入なしに電子化する。
ホチキスどうやって外すんでしょうね。AI使って実現してるという話はあるのですが、物理的な仕組みが気になる。
GPT-3
まだまだいろんな使い方が出てきていて、これがどのくらいのインパクトを世の中に与えるかは未だ推し量れませんが、ソフトウェア開発にも大きく影響を与えることは間違いなさそうですね。最近注目を集めているノーコードとの相性は特によさそうに思えます。通常のプログラミングを用いるよりも、ノーコード開発環境のほうがいい意味でやれることが限定的ですからね。小規模~中規模の受託案件マーケットは激変する可能性もありそう。
OPEN EATS JAPAN
特定の企業の利害から離れて飲食店が主体的に情報管理出来るという選択があるのは好ましいですよね。協力団体にトレタの名前もあるので、すでに公開されているデータ定義書もきちんと練られたものになってるんじゃないでしょうか。
Pythonによる医療データ分析入門 pandas+擬似レセプト編
元生保アクチュアリの著者が書いたということもあり、だいぶニッチでガチな書籍という印象ですね。
DX話
DXって何じゃらほい?或いは2025年の崖っ淵に向かって熊とワルツを踊る刹那について|楠 正憲(国際大学GLOCOM 客員研究員)
結局のところ私たちはレガシーとかオープンシステムに騙された訳ではなく、何でもカネで買えると勘違いして、業務を組み立てシステムを構築し、オペレーションを回していく人を育てることを怠ってきたところが、因果応報で身動き取れなくなっちゃっただけであって、誰かが何か騙してる訳でも、悪徳ベンダーがぼったくってる訳でもないんだよ。
PHRデータ標準化
アーキテクチャに関するドキュメントとサンプルコードが公開されてます。
PHR取得するサービスを展開している企業は多岐に渡ると思うので、本気で広げたいなら標準化するにしてもAPIレベルまで定義し、サンプルコードだけじゃなくて主要フレームワーク向けにライブラリ提供するとかいうところまでやらないと「絵に描いた餅」で終わるんじゃないでしょうか。そして、そうなったらまさに電子カルテの二の舞なんじゃないですかね。電子カルテ以上に特にC向けでPHR集めてるところは様々なコストを低く抑えないと食いついてこないんじゃないでしょうか。
メールソフトだからこそ
「Gmail」が刷新、コラボレーションのハブに--Slackやマイクロソフトに対抗 - CNET Japan
TeamsやSlackなどで組織外のコラボレーターを管理する機能が強化されてくればだんだんとメールの重要性が下がってくる可能性もあるわけで、GoogleとしてはGmailを抱えている以上その流れを黙ってみている訳にはいかない、ということでしょうか。
越境経験
全体的に同意できる話。
あと、こういう視点持てる人は自然とチームマネジメント的な方向に動いていって「そもそも人間そんなに好きじゃなくてエンジニアやってたのになんで自分今マネジメントやってるんだっけ?」みたいな話もよく聞きますね。
「ポッドキャスト聞くのかったるいから文字で欲しいんですよ」
そう思っていた時期が自分にもありました。
たまたま気になった記事をクリックしてみたらポッドキャストで、しかも文字おこし(transcript)あるから喜んでファイル開いてみたら結構なボリュームで尻込みしました、というお話。
[https://softwareengineeringdaily.com/wp-content/uploads/2020/07/SED1102-Github-Mobile.pdf
命名の形式化
私はこの手の「きっちり形式化する」というアプローチよほどのことが無いとクリーンヒットすることはないと考えているのですが、命名する作業を形式化しようという試みは素晴らしいですよね。この記事で紹介されている手順の妥当性や、汎用的でいつでも使えるかという点はだいぶ微妙な印象ですが、取り上げられている個々の考え方は使いやすいものが結構あるように思います。命名と設計は切り離せないことなどもちゃんと窺えるので、良い設計について悩んでいるという方には考え方のヒントにもなるんじゃないでしょうか。
今、オランダが熱い
サイバー攻撃的に。
オランダやロシア、ウクライナなどには大規模通信をいとわない、世界的な基準に対して倫理的な規制が緩いサーバーのホスティング業者があり、犯罪組織の多くがそこを経由しているとみられる。当局の摘発などでぶれはあるが、一貫して多い状態が続く。オランダ大使館に対して取材を申し込んだが、「回答できない」との返事だった。
そうなの...。
100W GaN充電器
https://jp.aukey.com/products/100w-usb-pd-wall-charger-with-gan-pa-b5
従来の90W USB-C充電器やMacbook付属の純正充電器と比べて大きさが半分に、市販のPD対応充電器に比べて約30%軽くなり、重さは僅か150gで最大100Wの高出力を実現しました。
TL上で見かけた使った方の感想。
めっちゃ久しぶりに外でノートパソコンを使う必要があって、これを持ってきてるけど、ゴリゴリ使いながらでもグングン充電されていくのですごい...... https://t.co/xu4S93r205
— yancya (@yancya) 2020年7月25日
そうはならんやろ
元ツイートは一ヶ月以上前ですね。ときどき思い出して吹きそうになります。